宮古弁 / 行別一覧

宮古弁「た」行

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た

語句一覧

ダイリョウビンボー

魚を捕れば捕るほど価格が下がって元もとれず赤字になること。江戸時代の嘉永の頃、南部藩では沿岸部の海産物に多額な役銭と呼ばれる税金を課せた。これにより魚を捕れば捕る補で税金負担が増え、同時に魚の価格も暴落するという事態になり、これらの不満は農漁民を巻き込んで日本最大の三閉伊一揆となって爆発した。

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タウェーガネー

身体に本来の力が入らない。身体に自然なしなりがない。栄養失調や病気の状態。

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ダオル

しなる。ぐにゃぐにゃしているが、折れない状態。「ダオダオッテ」で折れそうで折れないという意味。「ダオメーデ」「ダオメガシテ」ともいう。

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ダシカゼ

「サッパ/磯漁業用に使う小舟」などを沖に出すときに都合がいいおだやかな西風。「ダシ」とも言う。

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タダギ

魚の身を刺身のように切るのではなく、包丁で無造作に刻む調理方法。包丁でまな板を叩くためこのように呼ぶ。また、カツオの表面をあぶってから冷水に取って調理するカツオの刺身も「タタキ」と呼ぶ。

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タヅブルメー

出立の祝い。その昔、伊勢参りなどの西国巡礼などに村の代表らが旅立つときに祝いの席を設けた。旅に出るメンバーは伊勢講、三峯講などのメンバーの中から「ムジン/無尽」という抽選式で選ばれ旅費は講に参加している全員が均等割で負担した。引率は村の法印や山伏が同行した。昔は農民をはじめ人々はいかなる理由があっても住んでいる場所を離れることは許されなかったが、五穀豊穣を祈願する伊勢参りなどの場合のみ在所を離れることができた。旅には通行手形と、もし行き倒れとなった場合、最寄りの寺で埋葬できるように「寺請文書」という証文が必要だった。これを持たずに旅立つ者は厳しく罰せられた。旅から帰ってきた場合は「ハバギヌギ」という祝いの席を設け無事の帰還を祝った。

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タヅバン

裁ち板。和裁用の作業台。
学校で勉強中に不真面目な生徒として廊下に立たされること。

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タマスポーロギ

寿命が縮むほどびっくりすること「タマス」は人の霊魂。「ポーロギ」はほうろく。驚いて魂の成分が揺れ動き、大切な寿命がこぼれ落ちるという意味。「ほうろく」は鉄製の皿でこの中の豆などを入れてゴミや実の入っていない不良品をゆすりながら選別する道具。火にかけながら選別することもある。

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ダンクズス

葬式を終えてから祭壇を崩し供えられた供物を分配すること。この分配が死者を交えて最後の食事を意味する。

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タンゴ

肥やし桶。糞尿を入れる円筒形の細長い桶。上部の蓋は漏斗になるよう縁より下がっており、そこへ便層から柄杓でくみ上げた糞尿を入れ木の栓をして転がしながら運んだ。「ズキタンゴ」とも呼ぶ。

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ダンベ

和船。基本的に船体にエンジンなどの動力部分はなく、他の船に曳航され魚だけを専門に運ぶ運搬船。

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タガマース

古くは桶や樽を締める竹の「タガ」を回し棒などで倒れないよう追いかける子供の遊び。一昔前はスポークを外した自転車のリムで同様の遊びをしたが近年は見かけなくなった。また、昔の地区民参加型の運動会の種目として「タガ」を回し棒で方向を調節しながらゴールを目指す「タガマース」があったが、これも近年はほとんど絶滅した。

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タガラムスコ

宝息子。宝のように大切な息子という意味だが、これは比喩であり、本来大切な宝や秘宝とされるものは門外不出で他人の目には触れさせないものであり、とてもではないが外に出せないような不出来な息子というのが本当の意味。

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タグレ

卑しんで言う接尾語。「コバガタグレ」で馬鹿者。「ヨッタグレ」で酔っぱらい。「ノンダグレ」で飲んべえ。「メッタグレ」目が悪い人。

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ち

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チャヤコ

茶屋コ。田舎道にある休み処。一服処。昔は街道筋に間口が開いていた家では通行人相手の茶屋、雑貨屋、食堂などを営んでいた場合もあり、そのような家には「茶屋」という屋号が残されている場合もある。

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チューギ

「キューギ」と言う場合もある。用便後、紙が高価だった時代の尻拭き木片。杉などを薄く割った木片が使われ、その家の当主がトゲなどで怪我をしないように丁寧に作った。

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チョースクソ

「チョース」は可愛がる、愛玩するという意味で、「クソ」は度が過ぎて汚すような意味。従って、可愛がりすぎて汚してしまうこと。

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チョーズイス

手洗石。奥座敷の廊下に面した庭に設置する来客者のための手洗い石。神社の境内などでよく見かける。

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チョッペーマゲル

告げ口をする。言いふらす。「マゲル」は内容物をこぼすこと。これが転じて心の中にしまっていた情報を他人に教えること。

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つ

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ツキテッポー

突き鉄砲。笹竹の筒に「ドンタマ/ジャノヒゲ(植物)」の実を詰めて、笹筒の内径より小さい笹竹で押し出す少年たちが野外で作る手製のおもちゃ。または、同じ行為の連続で同じ結果となってしまう状態や、行ったきり戻らない人のこと。

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ツケトドゲ

歳暮、中元をはじめ冠婚葬祭に伴う付き合い。望まないけれど世間体や家柄の維持でなおざりに出来ない金品のやりとり。

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ツックルミ

ご飯に生の米の粉をまぶして砂糖味噌などを付けて焼いたもの。昔のおやつ。御幣餅などの原型。

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ツットガル

尖(とが)る。先端部分が鋭利になっている様子。刃先や鉛筆の先端を尖らせたりすることは「ツットガラセル」というように表現する。

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ツポケ

ヘチマやユウガオの実などを乾燥させて作る筒状で中空の容器。「アオタンツポケ」は裏なりの実で作った出来の悪い容器、転じて不健康でひょろひょろした青年のこと。

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ツパサミ

着物の裾をからげて尻部分にまくり上げること。「ツパサミートル」で裾をまくり上げること。

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て

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テース

絶やす。「ゼネテース」でお金絶やし。「ズカンテース」で時間絶やし。すなわち時間の無駄。

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テクソ

手糞。過剰に触りすぎて手垢で汚してしまうとうい意味。「テクソモーズ」とも言う。こちらは餅を丸めるさいに、必要以上に丸める作業を続けすぎて、餅が手垢で汚れて食べられなくなるという意味。転じて可愛いから、大切だからと手をかけすぎるとかえって汚れてしまうという意味。

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テスリコッペー

上司にお世辞ばかり並べてご機嫌をとる人。「テスリ」は両手の平をご機嫌伺いのために摺る仕草。「コッペー」は小蠅。蠅が飛翔して止まったときに手を摺る仕に例えた言葉。

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テスパ

手柴。焚き付け。たき火や薪ストーブ、囲炉裏などに着火する際に使用する燃えやすい柴。

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テツカミ

食べ物や貴重品を直接手で持つ。掴む。または通常手では捕れない魚や昆虫などを捕まえること。

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テッカリ

晴れ。太陽が燦々ときらめく様。「アサテッカリ」は早朝のみ晴天で午前中から天気が崩れること。

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デッツマル

尿意、便意。出そうで詰まっているという意味。「デッツマッタ」で排泄欲のピークがきていることを表す。

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テッツル

手を洗ったりした際の滴。「ツル」は「汁」の意味。鼻汁は「ハナッツル」涙は「メッツル」

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テッパ

バッタ(めんこ遊びで)バッタを手から放さず、そのまま地面やバッタの乗った箱を強く打ち付けて相手のバッタをはじき飛ばす反則技。このような反則は「ザッキン」と呼ばれた。

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テッパナ

鼻をかむ時、ちり紙を使わず、片方の鼻穴を指で塞いで、鼻から空気を出してその勢いで鼻汁を出す、下品な鼻のかみ方。「テッパナーカム」と言う。

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テッパナス

自転車などに乗って、ハンドルから両手を放して操縦すること。「テッパンナス」とも言う。

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テド

器用さ、技術力。「テドガイイ」で器用。「テドガネー」で技術的程度が低いという意味。

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テマツンカセギ

手間賃稼ぎ。小銭を稼ぐこと。本業とは別の仕事で得る金銭を言うこともある。

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デンデラノ

一定の歳に達した老人を口減らしのために捨てる、姥捨ての総称。「デンデーノ」「レンダイノ」とも言う。一説によると「伝平野」と書き老人の他に不虞者や障害者を捨てたという放しもある。貧困が生んだ悲しい伝説。

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デンデゴデン

パニック状態になった時に言う例え。太鼓などの鳴り物が不規則に鳴り響くようなヒステリー状態。

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テンマ

伝馬。書類や郵便などを運ぶ馬。または岸に接岸できない大型の船から、人や荷物を岸まで運ぶ小型の輸送船。「テンマセン」とも呼ぶ。

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デンズラビッコ

履き物が左右逆だったり、左右で違う履き物だったりする様。「ビッコ」は揃わないと言う意味の脚などが不自由な人のことを言う差別用語。

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デンビラガネ

神楽囃子の中で使われる鉦。叩いたり摺り合わせたりして音を出す。「チャガマコ」ともよばれる。

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と

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